全国のコンプライアンス担当者の皆様へ
しかしながら、まだまだ不祥事は続いています。
大人が子供に言い聞かせていることを、大人自身が無視している事実。
小学生でもわかるような悪いことを、なぜ、懲りずに大人は繰り返すのでしょうか?
社内を見渡すと、コンプライアンス研修では、グループワークも楽しそうに議論している。
でも、職場に戻ると、お互い挨拶さえしない。
研修では、たくさん職場のリスクを拾い上げる。
でも、職場に戻ると、誰もリスク管理していない。
上司を批判したり、斜に構えている場合じゃない。
批判する人はたくさんいる。他人の噂話が好きな人もたくさんいる。逃げる人もいる。
表面的には立派でも、よく見ると自分のことしか考えてない、自我の強いひとがいる。
でも、頑張っている人を心から応援している人は少ない。
自分の仕事の役割や、使命を考えれば、やるべきことはたくさんある。
批判している暇な時間はありません。
3.11の震災を契機に、もう一度、自分の仕事の役割、組織の使命を多くの方と一緒に考えて、一人ひとりが自律した働き方をしていくことが、本当に強い組織、強い個を創るチャンスになると信じています。
自分は、仕事を通じて誰に対して貢献しているのか?
誰かに対して迷惑をかけていないか?
今一度考えなおすこと、想像をめぐらすこと、そして自分ができる範囲で必ず行動すること。
これが、本当のコンプライアンスだと私は思います。
コンプライアンス教育とは、大人の判断力を身につけることです。
その重要性を理解したときに、人の意識は変わります。
毎朝歯を磨くのと同じように、習慣化すれば、当たり前のことです。
研修担当者の皆さんと一緒に、そんな意識を少しでも持たせるヒントを、様々な研修企画のお手伝いを通じて真剣に伝えていきたいと私は思います。
コンプライアンスは、法令遵守だけではありません。その前にもっと大事なことがあります。
株式会社インプレッション・ラーニング
代表取締役 藤山 晴久
代表取締役 藤山 晴久